h8comm
h8comm - H8/3048書き込み用プログラム
用法
h8comm [-hdn] [-b ProgBPS] [-B BootBPS] [-r BootFile] [-D Device] [File]
機能説明
h8commはH8/3048Fのブートモードでの書き込み及びプログラムチェックに使用
するホスト用のプログラムです. シリアル回線を通じて通信を行います.
通常, このプログラムは次の3つの段階を順に実行します.
- ブート段階. H8/3048Fのブートモードのプロトコルに従ってブー
トプログラムをH8に送出します.
- ROM書き込み段階. ROMイメージが送出され, ROMに書き込まれます.
- デバッグ段階. シリアル回線をモニタリングし, 入出力を行います.
キーボードから入力した文字のASCIIコードが送られ, H8のシリアル回
線からのデータが16進とASCIIコードで表示されます.
オプションによってこれらの段階の実行制御が行えます.
オプション
- -h
- 簡単な使用方法を画面に出力します.
- -D DEVICE
- シリアルデバイスのファイル名を指定します. デフォルトは/dev/cua1
です.
- -r FILE
- ブートプログラムのバイナリイメージを指定します.
- -b BPS
- ROM書き込み時の回線速度を指定します. 2400以上でなくてはならず, 適切
な値に丸め込まれます.
- -B BPS
- ブート時の回線速度を指定します. 2400以上でなくてはならず, 適切
な値に丸め込まれます. 指定がない時は
-b
オプションの
値と同じになります.
- -n
- ROM書き込みを行いません.
- -d
- デバッグ段階を実行します. この指定がない場合はデバッグ段階は実行さ
れません.
- FILE
- ROMイメージを指定します.
例
h8comm sample.bin
sample.bin
をH8のROMに書き込みます. すべてデフォルト値を使
用します.
h8comm -r sample.bin -n
sample.bin
をH8のブートプログラムとして実行します. 小さな
プログラムをテストする場合に有効です.
h8comm sample.bin -d
sample.bin
をH8のROMに書き込み, デバッグをします.
iwata@tsl.pe.u-tokyo.ac.jp
Last modified: Mon Feb 23 23:23:13 1998