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リレー小説
第9話
著者 : mりっとる さん


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「人格クルクルクルックルの解き方は・・・」
 ごくっ
「解き方は・・・?」
 一同は身を乗り出し固唾を飲んでシェゾの言葉の続きを待った。
「・・・」
 シェゾはそんな一同の期待を無視して某番組のマネ(違っ)を続ける。
「っかー!!!もったいつけないで早く言いなさいよー!」
   ズンズンッ むんずっ 
 とうとうルルーはしびれを切らしシェゾに掴みかかった。
シェゾは
『この解き方を今言えばこいつらは大笑いしたうえ解くのを俺に押しつけるだろう・・・ならば』
とか無駄な作戦を練っていた。
「・・・」「なぁ、何なんだ?一体。いいかげん教えろよ」
シェゾは作戦?がまとまったらしく言葉を紡ぎ出した。
「・・・教えてやらん」
「「「「・・・えぇーーー!?」」」」
「・・・なーんでユーは教えてくれないのかなぁ?」「教えない」
 奇妙君1号?(ラグナスなインキュ)が聞いてきたが断固答えず。
「そう・・・ならアンタを叩きのめして聞き出すしかないわね」
 そう言いながらルルーはファイティングポーズをとった。すると
「解かないとは言ってないぞ?」「はぁっ?」「どーいう事なんだ?」
 やっぱりシェゾ自身も奇妙君2匹?を見続けるのは嫌だしルルー相手に体力を使う気も無いようだ。
「あー、お前らにはとうてい理解できないような事が書いてあって説明するのが面倒くさいだけだ」
 シェゾは上手く誤魔化すことに成功した。やらなければならない事に変わりはないけれど。

 シェゾは奇妙君2人(いうまでもなくインキュとラグナス)以外を「休憩室☆」の外に出した。
「早く始めてくれないか?」「オォ〜、ミーはこの体も気に入っていたんだけどね〜」
「・・・ぅぅ・・・」
 やっぱやんなきゃいけないのか、うぅ、こうなったら嘘も方言奇耳念仏だ!
(注:本当は嘘も方便、馬耳東風)とかシェゾの頭の中でぐるぐるしてるようだった。
 とにかくシェゾは2人を自分の右前、左前に立たせる。そして魔力を高める。
  ヒュィィィ・・・・
 部屋のチリが多少巻き上がり呪文の詠唱が始まる・・・前に
「そいうえばこの魔法は多量の音と光を発する。
この先の行動に支障があるのが嫌なら目ぇ閉じて耳ふさげ!」
「そ、そうなのか?」「そうなんだっ!早くしろ」
 いちおう二人とも耳をふさいで目を閉じる。『耳閉じて目ふさぐ』ということは無い。
「じゃあ・・・いくぜっ!」


「あ〜!キミ達遅かったよ〜!」
 ある扉の前にアルルが立っていた。
カーバンクルはアルルの肩の上で寝ている。
「遅かったって・・・どういうことなんだ?」
「あ!ラグナス戻ってる〜♪くるりんくるっくりん解けたんだね〜」
 確かに彼らのくるりん(もう解けたから略)が解けたには解けたのだけれど・・・
「いいから話を進めろ!!!」
「オォ〜ウVvミ〜の体にミ〜の声おかえり〜」
 ・・・さっきからインキュバスが陶酔?してる・・・無視無視
「・・・ととととにかくルルーが下の階に行っちゃったんだよ」
「何ィ!?」
 もし筋肉ゴリラなんかが宝を手に入れてたら・・・そういうシュミレーション
(考えすぎも含まれる)をシェゾののーみその中を駆けめぐる。
「この部屋が下の部屋の入り口らしいんだ」
 アルルがそう言い終わる前にシェゾは部屋のドアを開けた。何も無い部屋だった。
「・・・どこに入り口があるってんだよ」
「え?ホラ、ココ読んでよ」
 アルルの指差したカンバンには

ここから下の階に落ちられるよ〜ん。ただし怪我しないようにね?

と書かれていた。
「落ちられるって・・・落とし穴兼用入り口かよ!?」
「うん。ルルーが入って地団駄みたいの踏んだら地面壊れてさぁ、ビックリしたよー」
「なんかいい加減になってきたな。ワナも無かったし」
 そう言いつつ一行は全員で地団駄?して(変な光景大賞?取れそう)
ルルーのバカ力加減を知りなんとか床を壊し下の階へ降りた。


  バッコォォォォォン!!! ガラガラガラ・・・
「うわぁぁぁ!?」「のわぁ〜〜」「うわ〜ん!!!(泣)」「オゥノォ〜」
  ヒュゥゥゥゥゥゥ・・・・ ガラガラボテドスバキゴキグシャァ!!!
「到着〜〜♪♪♪あれ?どうしたのみんな」
「は・・・破片刺さった」「オォ〜ウ!メイクが崩れてしまいました〜」
 やはり床を壊して降りたわけだから床の破片と人が同時に落ちてくるのは当たり前だ。
「・・・がぁ〜っ!テメエらさっさと退きやがれコラァ!」
 何人かがまとめて降りたら一番下になる人が出るのも当然の話である。
「あ!シェゾ?ごめ〜ん!・・・でも、ルルーどこいったんだろうね?」
「ふぅ・・・まぁルルーのことだから先に探索してるんじゃないか?」
 このフロアもやっぱり相変わらずな風景と作りでやっぱりまた休憩室も見当たる。
とりあえずルルーの気配は無い事はないのでそれを追うことにした。


「・・・クスクスクス・・・」
「・・・ねぇ、シェゾどうかしたの?」
「お前らホントにこの笑い声聞こえねぇのか?」
「聞こえないってば、シェゾってば耳まで変態になったの?」
 さっきからずっとシェゾの耳にだけ聞こえる声はやはりさっきの子供の声だ。
「・・・クスクスクス・・・」
「・・・・・」
 その声はシェゾの神経を思いっきり逆撫でするようにずっと続けて聞こえる。
「オォ〜ウ、もしかしてさっきまでのミ〜が気に入ってたとか?」
 無言でいるとインキュバスがとんでもない事を言い出す。
「・・・シバくぞコルァ」
「fuー、ミ〜にそんな事言っていいのかいテディボーイ?」
何故か突然自身満々なインキュバス。
「てでぃ???何役立たずのくせに偉そうな?口きいてんだよ」
 インキュバスはシェゾの耳に寄ってこう言い放った。
「・・・実はミーは見てしまったのです目をつぶっているミー達の前で
   ユーが半裸でこしみのを付けて一心不乱に踊りまくり
   しかも『ウィグィッキー』と叫びながらサルの真似をしているのを」
 それを聞くや否やシェゾは体温が10℃下がり青ざめた。
「・・・てめぇ、見てやがったのか」
「だからミーを見捨てないでクダサーイ。そうすればミーとユーとの内緒デース」
 そう言ってインキュバスはシェゾにすりつく。
「死人にシナチク・・・」
「・・・言いませんから今殺すのは止めてクダサーイ」
「へ?どーかしたの?シェゾとインキュバスってそんな仲よかったっけ?」
 アルルが気が付いたんでシェゾは『いつか殺す』と決めてインキュバスから離れる。
「・・・あれ?そういえばラグナスは・・・?」
「・・・助けてくれー」
 ラグナスの声が下から聞こえて3人は下を向く。
「・・・ラグナス、何でこんな所で遊んでんだ?」
「〜〜〜っ落ちたんだよ、落とし穴に」
 ラグナスは落とし穴におもいっきりはまっていて片手だけで体を支えていた。
とりあえず呆れながら引き上げているとシェゾは突然背後に殺気を感じた。


 あとぐぁき一言?
・・・修行が足りなさすぎでしたね。
修行してきます。探してください(嘘)長かったかなぁ?
しかもネタ喰い潰し虫?

 オマケ?シェゾに見えたらいいなとか思って書いたもの
http://www6.ocn.ne.jp/~mliter/img/akishezo.jpg
(こちらのサイトの保存版はこちら)

P.N mりっとる さん
…なるほど…確かにこれはヤですねぇ…
でもこれ読んだ時点で頭の中にあのシーンが浮かんでしょうがありません(笑。
それもちゃんと動いてますよ。シェゾ、すごく楽しそうに。
誰かイラストに落としてくれないかなーなんて身勝手なコト、思ってたりして(爆。

さて、次回の走者は…現在のところ未定です。どなたか執筆していただけませんでしょうか?
もしよろしければ、メールか掲示板へ書き込んでいただければと思います。
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