その本の内容はこうだった。
*
XXXX年X月X日、大勢の者がこの遺跡にあつまるであろう。
そこではその者たち1人1人に数々の困難が降りかかる。
その困難に耐え、見事『鍵』を手に入れることができた者にのみ、
秘宝をプレゼ・・・じゃなくて、秘宝を手に入れることができるであろう。
また、この遺跡には数々のワナが存在する。
なかでも『人格クルクルクルックル』のワナはかかった者の1番近くにいた者と人格が変わる。
また秘宝がないと、この遺跡から出ることは不可能であるということを忘れないように。
*
「・・・これは・・・預言書なのか・・・?」
たしかにちょっとは預言書っぽいような・・・
しかも著者は『謎の男』。
「へー。ここって秘宝があるんだ。どんなのだろうね。カーくん。」
「ぐーーーー。」
アルルはこんなときでもお気楽である。
しかし、ラグナスの言う通り、厄介なことに巻き込まれてしまった。
この本を読む限りでは大勢(おそらく)の中で秘宝を手に入れられるのはたった1人。
しかも、秘宝が手に入らないと遺跡から出られない。
(こうなったら、こんなところでぐずぐずしている暇はない!)
シェゾがこの場からさっさと立ち去ろうとした瞬間、なにかいやな予感がした。
「破岩掌!!!!!!」
――ガラガラッ――
いやな予感は当たった。その声と共にシェゾのすぐ横の壁がシェゾをめがけて崩れてきた。
――さささささっ――
今回は何とかギリギリよけられた。
崩れた壁のほうを見ると青いドレスに身を包んだルルーが立っていた。
「ちくしょう!危ないじゃないか!この俺だったからよけれたものを・・・」
シェゾは「俺」という言葉をより強調していった。
「あーーーら。そんなところにぼーーーっと立ってるからいけないんじゃない。」
ルルーは全く謝る様子も無く言った。
「ったく。何で俺ばっかりこんな目に・・・くそーーー。」
シェゾは誰に言うでもなく、ぶつぶつとこんなことを言っているとアルルが急に声をかけてきた。
「シェーーゾ。何ぶつぶつ言ってんの?早く行くよーーーー。」
「は?行くってどこに?」
「どこって・・・秘宝探しにきまってるじゃん。へんなの。
「ちょ・ちょっと待て!俺は別におまえらと行きたくな・・・」
「まーまー。いいじゃん。」
どうやらここではシェゾの発言権は無いに等しいらしい。
「全く、自分勝手なやつらだ・・・・・」
シェゾはもうあきらめるしかなかった。
つづく
とてもわかりにくい上に読みにくくてすいません!
(龍)様ごめんなさいーーー。
そして次の走者さんごめんなさい。
でもリレー小説に参加できてよかったです。
いい経験できました。
広島県広島市 トリカ さん